ポルシェ911
ポルシェ911はRRのスポーツカーとして、1963年にデビューしています。前身モ...
ポルシェ911
ポルシェ911はRRのスポーツカーとして、1963年にデビューしています。前身モ...
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ポルシェ911はRRのスポーツカーとして、1963年にデビューしています。前身モデルは4気筒の356で、911は2lの6気筒を搭載してデビューしています。
デビュー当初のポルシェ911は901を名乗っていたのですが、プジョー社が三桁数字の真ん中に0を入れる商標登録をしていたため、911と名前を変更しています。
最も現在でもポルシェのスポーツカーとしてランキング1位にくるのは911ですから、このときの名前変更はポルシェにとって後々成功への車名変更だったのです。
ポルシェ911の初代モデルは1974年まで、約11年間も製造が続きました。ボディーにオーバーフェンダーや大型バンパーが無く、通称ナロー911やナローポルシェと呼ばれています。
この時代の911こそがポルシェらしいとして、歴代911のランキング1位にする人も多く存在します。73のカレラや73ポルシェと呼ばれる、2.7lのポルシェカレラRSもこの時代の作品。漫画サーキットの狼で、早瀬左近の愛車としても有名な一台です。
ポルシェ911に大きな変化が訪れたのは、1974年のことです。主要輸出国のアメリカでの、保安基準が変わったからです。5マイルバンパーと呼ばれる大型バンパーが装着され、初代のナローに対してビッグバンパーとも呼ばれています。
ビッグバンパーになったポルシェ911の時代には、76年に3lエンジンを搭載した930ターボが登場します。260馬力の出力と幅広いトルクバンドから、4速MTを搭載しています。
ポルシェはターボには4速MTで十分だと主張していますが、シンクロトランスミッションの容量との関係なのではないか?とも言われています。
その後964、993と正常進化を遂げ、911はポルシェターボとして、カレラRSとして、数々のスポーツモデルを発表していきます。
ボディもオーバーフェンダーを身にまとったワイドタイプや、オープンカーにタルガと多彩にバリエーションを広げていきます。
またビスカスカップリング方式の4WDモデルも登場しますが、RRベースのため普段フロントには殆ど動力は伝わっていません。RRのトラクションのよさから、気持ち程度の分散で済むためメカニズムは簡素化できます。
たとえ4WDとなっても、ポルシエ911は必要以上に重くなったりしない。スポーツカーに求められる軽量化を、高次元で成立させているのです。
そしてポルシェ911に大きな変化が現れたのは、1997年のことです。環境対策などの観点から、それまでの空冷エンジンから水冷エンジンへと進化を遂げたのです。
911に与えられたコードは996、DOCHヘッドのエンジンを搭載。サスペンションはフロントがストラット、リアはセミトレーリングアームに三本のアームをあわせたマルチリンクが採用されています。
現行モデルは997となり、GT2、GT3といったポルシェ911にふさわしいスポーツモデルが用意されています。一時の涙目ライトも改良され、古くからのポルシェ911ファンを納得させるデザインになっています。